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【読書録】健康診断はいらないのか?~プレジデント特集記事より~

こんにちは。

momoです。

 

コロナ禍で病院の受診や、健康診断の受診を控えている方が増えているようですね。

最初の緊急事態宣言が出された頃に比べると、受診を控えている方は少なくなったのかなと感じています。

 

しばらく前にプレジデント社より発行されている「PRESIDENT」の2020年10月30号で”名医12人が告発!要らない健康診断”という特集がくまれていたので、取り上げてみました。

 

現役医師の近藤誠さんと和田秀樹さんへのインタビューにて4つの論点で語られていたので、内容を抜粋します。

 

 

論点1:なぜ日本から医療不信はなくならないのか

・医者にかかればかかるほど検査が増えて「異常」が見つかり、クスリを飲んだり手術をするはめになる。うさんくさい「基準値」をもとに「患者」を脅し、治療に専念する、いわば「検査病」は医療による恫喝。健康不安に付け込んだビッグビジネスになっている。

 

・医療業界が結託して健康診断の基準値を低めに設定して病人を増やしている。

 

・医師が自分の専門分野にしか関心がなく、人間全体をみていない、いきすぎた専門分化が問題。

 

論点2:健康診断で信じていいこと、ダメなこと

・健康診断でコレステロール値や血糖値を測定するのは、心筋梗塞脳梗塞の原因となる動脈硬化の予防のため。あくまでも間接的な値で、結果が悪いから即動脈硬化が進んでいるわけではない。

 

・健康診断で使われる基準値は、健康な人のデータのうち高いほうと低いほうの計5%を自動的に異常としているだけ。

 

・健康診断では心の問題を測定できない。

 

・健康診断を受けたとしても、体調が悪くない限り結果は気にしない!

 

論点3:新型コロナでわかったこと、まだわからないこと

生活習慣病のような意味のない受診や健康診断の減少で、健康な人が医療から遠ざかれば、日本人の寿命が延びる可能性があるかもしれない。

 

論点4:なぜ医者は必要ないクスリを処方するのか

ガイドラインからはずれた治療は、健康保険がきかなかったり、何か問題が起きたときに医者個人の責任が問われかねない。ガイドラインは、治療やクスリの「はじめどき」にはとても詳しく、「やめどき」は手薄。高血圧や、糖尿病など慢性病のクスリは、飲み始めたら死ぬまでストップがかからない。それをやめるのは患者の強い意志。

 

・クスリは必ず副作用がある。風邪薬なら飲み続けてもせいぜい1週間だからたいした副作用も出ない。血圧のクスリをライフロングで飲み続けるほうがよっぽど怖い。

 

 

という内容でした。

私的には健康診断を受けて、自分の健康状態を知ることは大切だと思います。

そして、そこで軽い異常値であれば、すぐに薬を飲むというのではなく生活を見直すきっかけにすることです。この点において、医師によってはすぐに処方になりがちな方もいるかもしれませんので、薬に頼りすぎないという意志は必要だと感じます。

 

また、若いうちから血糖値や血圧が高いと、合併症や動脈硬化が進みやすくなることは事実なので、特に若くて肥満などがあり生活習慣病のリスクがある場合はやはり健康診断を受診するメリットは大きいと思います。

 

自分の身体のことを一番よく知っているのは自分だと思っていますし、誰もがきっちり基準値まで下げることが「健康」とは言えないことには私も同意見です。また、医者に一切頼らず、好きなものを食べて過ごすというのも一つの選択肢だと思いますが、その場合、自分が倒れた時の治療については家族や周囲に伝えておくべきだと思います。でないと、今の日本は自分の意識が及ばないところで延命処置がどんどん進んでいってしまうのではないでしょうか。

 

 

考え方はひとそれぞれですが、病気になったあとで健康な身体は戻ってこないので、健康診断を受診しない、薬を飲まないという道を選ぶのであれば、安易に都合のよい記事を鵜呑みにせず、よく調べてから行動にうつすことがよいと思います。

 

保健師としては、もっともっと個人の思いに沿った医療が提供できればよいと考えますが、3時間待ちの3分の診察というように、現状は厳しいです。

将来納得のいく健康を手に入れるには、受け身ではなく自ら医師に考えを伝えるような積極的な受診スタイルが必要だと考えます。

 

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最後までお読みいただきありがとうございいました。